植木を買ってきてお庭に植える際、穴を掘って、木を穴に入れて、土を被せる、で終わりの方もいると思います。ですが、このままだと根鉢の周りにわずかな隙間が出来て十分に土が行きわたらず、風に吹かれて木が動いたり、根が張りにくいなど、生育に影響を及ぼします。
ここでは、木の植え方や、木を植える際に行う『水極め』の方法をご紹介します。
樹脂製のポットです。そのまま土ごと取り出して、お庭や別の鉢などに植え替えてください。
底の水抜き穴から根が出ている場合は、出ている部分を剪定ハサミなどでカットしてから引き抜くと取り出しやすくなります。
※写真のものと形状や色が異なる場合があります。
不織布の地中ポットです。ハサミなどで3〜4カ所縦方向に切れ目を入れ、不織布を剥がしてください。その後お庭や鉢などに植え替えてください。
根が不織布に絡んで取れない場合は、側面の不織布を剥がし底面の部分を残して切り取るか、地面に植えた時に地面から出る部分を切り取るなど、無理に全て取らなくても構いません。
※写真のものと色が異なる場合があります。
麻布と麻紐で根巻したものです。麻布と麻紐は土に還りますので、基本的に取らずにこのままお庭や鉢などに植えられます。布を外した場合、土が崩れて水を吸い上げる細い根が千切れてしまう場合があります。なるべく外さない方が良いでしょう。
ただし、根が細い樹種は、布の外まで根が伸びにくく成長に悪影響を及ぼすので、布を取って根鉢の周りの土を2cmほど落として根を出してから植えてください。根巻部分がカチカチに硬くなっている木にも土を落とすと効果的です。
麻布を外す場合は、穴の中に入れてから外した方が、根巻の土が崩れた時にダメージが少なくて済みます。また布を完全に取り外さずに、穴の底に押し込んでしまっても構いません。
※当園で主に取り扱っている木で、根巻の布を取った方がいいとされる木、もしくは経験上取り外した方がいい木です。下記以外でも細い根が出る木は、布を取った方がよいでしょう。
麻布とビニール紐で根巻したものです。麻布は腐りますがビニール紐は残ってしまうので、ハサミで紐を切って取り除いてください。根巻した鉢の下に潜り込んでしまって取れない場合は、無理に取らなくても問題ありません。
掘り上げたままでも根が崩れず、土が見える状態の根鉢です。そのまま植えることができます。根が張りやすく、理想的な状態です。