根巻きの布について。

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こんにちは、平野園(嫁)です。

さて今日は、よく売り場などでお客様からご質問いただく、「根巻きの布」について、ちょっとお話しようかなと思います(#^.^#)

「根本に巻いてある布は取った方がいいのか?」
という質問ですが、答えは
「取らない方が無難」です。
布は気候などにもよりますが、3ヵ月~半年ほどで土に還ります。

以下の写真は、ちょっとわかりづらいですが…麻布が劣化しはじめているものです。
徐々に土に還ってきます。
布が劣化しはじめた根巻き

逆に布を取った場合、根と一緒に根鉢の土が崩れて、木が傷んでしまう場合もあります。

ただ、全部が全部、取らなくても大丈夫!ということではありません。
布を取った方がいいとされる木もありますし、私たちの経験上、取った方がいいな、と思った木もあります。
平野園で取り扱っている植木では、以下の木がそうです。

ツツジ類
ハイノキ
ソヨゴ
アオハダ
カルミア
ブルーベリー
ナツハゼ
シャクナゲ
クロガネモチ(大型の物)
マキ(大型の物)

主に細い根が出るのが、布を取った方がいいとされる木です。
ですので、上記に挙げた以外でも、細い根が出るものは布を取った方がいいでしょう。
根が細いと、布の外まで伸びず、木の成長に悪影響を及ぼします。

根鉢の土と植える場所の土は違いますから、布を取った後は、根鉢の周りの土を1cmほど落として根を少し出してあげると根が張りやすいでしょう。
木の棒・小さい熊手・ホースのジェット水流などを使います。
上記の樹種以外にも、カチカチに固くなっている根鉢にも効果的です。
ほぐしすぎるのも根を傷める場合がありますので、注意してくださいね。

根鉢を縛っている麻ヒモは、布同様土に還りますが、ビニール製のヒモは残ってしまうので、
穴を掘って木を穴に入れて、
縛ってあるヒモを切って、
引き抜くように取ります!
木が重くて、ヒモを引っ張っても取れない場合は、無理に取らなくても木の成長には全く問題がありません。
この場合は、切れる部分だけヒモを切ってから、木を植えます。

写真は、ビニール製のヒモ(PPコード)で巻かれている根巻きです。
PPコードで巻かれた根巻き

よくあるご質問の方にも、こちらのブログ内容を簡潔にまとめてありますので、併せてご覧ください♪